ILCAは、自立をめざす発展途上の国々の、経済的に貧しい人々が作った手作りの工芸品、及び彼らを支援するために組織された組合農場で
生産されるコーヒー、紅茶などを輸入販売し、生産者と購入者という対等の立場で、彼らの自立と生活向上を支援していく(フェアトレード)
国際援助団体です。
世界には日本人の想像を絶する貧困や苦難に直面している人々が数多くいます。発展途上にあるそれらの国々で厳しい現実に生きる隣人たちのために「私たちにできることを何かしたい」という気持ちから数名のボランティアが集まり、1986年に設立しました。
1つの物が売れたということは発展途上国の誰かに1つの物を作る仕事が出来たということ。
「富んだ者が貧しい者に金銭をあげる」のではなく「自立しようとしている人々と対等の立場に立ち、輸入、販売というビジネスを通して長期的に支援していく」ことをめざしています。
発展途上の国々では、大きな産業が発達していないために、雇用の機会も少なく、失業問題、それに伴うスラム化の問題などを抱えています。資本も少ないそれらの国々で手工芸品の制作や手織産業は、多くの人々の手を必要とし、少ない資本で多くの仕事を生み出すことができます。また、現金収入の得にくい女性たちは、家事や農作業の合間の仕事とし、この仕事によりお金の数え方や品質管理を知り、社会性を育てていくこともできるのです。
1970年代よりアジア、アフリカ、中南米などの国々で自分たちの問題は自分たちで解決していこうとする草の根グループが現れて、欧米の NGO (民間援助団体)の資金援助により多くのNGOが育っています。
ILCAでは製品制作者の自立支援のため公正な価格を保証する現地のNGOからのみ製品を輸入し援助しています。